活動レポート
みんなで話せば、ちょっと軽くなる。 高齢の親について語り合う会
「うちの親にかぎって」

「親のことって、こんなに突然やってくるんだ」 そう感じたことはありませんか。
子育てには、保護者同士が気軽に情報交換できる場があるのに、親の介護や老いについては、なぜか語り合う場がほとんどありません。
でも実際には、誰もがいつか必ず向き合うテーマです。
そんな“ぽっかり空いた空白”を埋めるように始まったのが、 高齢の親について気軽に話し合う集まり 「うちの親にかぎって」 です。

きっかけは、ある家族の「突然」から
主催者の方がこの会を思いついたのは、 ご自身の親御さんが急に倒れ、生活が一変したことがきっかけでした。
病院、手続き、介護サービス、家族の役割の変化…。 知らないことばかりの世界に、いきなり飛び込むことになったといいます。
「誰かに話したい。でも、話す場がない」 「ほかの家はどうしているんだろう」
そんな思いが “当事者同士で気軽に話せる場”として形になりました。
話してみると、意外と「うちも同じ」

会では、参加者それぞれが経験を持ち寄ります。
• 親が急に入院したときの慌ただしさ
• 施設に入るまでの手続きの多さ
• 兄弟間の役割分担
• 親の気持ちと自分の気持ちの折り合い
• 仕事との両立の悩み
家族の数だけ状況は違うのに、 「分かる」「うちもそうだった」という共通点が必ず見つかります。
参加者からは、 「へぇ~そんな方法があるんだ」 「その考え方、ちょっと気が楽になる」 といった声が聞かれます。
専門職も参加し、学びの場にも

この会には、時々、福祉や医療の専門職も参加します。
制度の仕組みやサービスの選び方など、専門的な視点からのアドバイスが得られることもあります。
一方で、専門職にとっても、“家族の本音”に触れられる貴重な学びの場になっています。
当事者と専門職が同じテーブルで話すことで、相互の気づきが生まれています。
情報交換以上の“安心”がある時間
この会の魅力は、単なる情報共有にとどまりません。
誰かの経験が、別の誰かの支えになる。 自分の不安を話すことで、心の重さが少し軽くなる。 専門職の視点が、迷いを整理するヒントになる。
そんな温かい循環が自然に生まれています。
主催者の方はこう話します。
「家族の数だけ課題は違います。でも、共通する悩みもたくさんあります。 だからこそ、こうして話し合うことに価値があると信じて続けています。」
参加はお気軽に
「話したい人」も、「聞いてみたい人」も大歓迎です。 介護の知識がなくても、まだ何も起きていなくても大丈夫。 “いつかのために”知っておくことは、決して無駄になりません。
高齢の親のこと、 家族のこれからのこと、 一緒におしゃべりしてみませんか。
開催場所
まちのつどいば ここぉる (宝塚市鶴の荘19-15)
次回開催日
2026年9月2日(水)10時30分~12時30分 (出入り自由)
次回は、地域包括支援センター(高齢者の相談窓口)で働く方のお話も聞くことができます。
社協職員の推しポイント

お1人の勤労世代の方の体験と気づきが形になった、とてもあたたかい場です。
悩みや現状を話すうちに、自然と次の一歩が見えてくる時間になっています。
また、専門職も立場を離れれば同じように親を思う“子”。専門職という肩書を外し、同じテーブルで話せる場です。
ここでは役割を超えて、人としてつながれる温かさがあります。


